2012年10月23日火曜日

上にも虎、下にも虎

ナマステ






どんな人がリスペクトできる人か考えていました。偉大な事をやり遂げた偉人や沢山の人たちを目覚めへの道へとガイドした聖者達、レジェンドと言われるアーティストやミュージシャン。コミュニティーや身近なとこでも周りを見渡せばリスペクトできる人たちは沢山いるでしょう。

日本やアメリカや海外でも、ありがたい事に仕事柄いろいろな業種の人たちにお会いする機会が沢山あります。いろんな出会いを通して実感した事はどんな職業でもリスペクトできる人は自分の人生を "生きてる" "live" してる人達だと言う事。仕事はそれぞれだけど、人生のいろいろに制限されず、与えられた恵みと状況に感謝しながら今を、人生を"生きてる"人たちは輝いてるし、一緒にいても楽しいし、刺激をもらえる。

世間的に不安定だと守りに入ってしまう傾向は誰にでもあると思います。実際、私も去年の311以降は無意識の内に全ての選択を恐怖ベースからしていた時期がありました。あれだけのネガティブなエネルギーが一気に世に流れ出したので無理もないとは思いますが、変にそれが根付いてしまう前に気づけて良かった。

守りに入ると視野まで狭くなり、世界がどんどん縮んでいくのがわかりました。愛からする選択より恐怖ベースの選択の方が多くなると成長するのは難しい。成長しなければ、衰えるだけ。みんなが知っている唯一の真実、それはいつかは私たちみんなが絶対に死を迎えると言う事。

いつかその日が訪れるまでどう生きるかは私たちの選択次第。今やりたい事をやらず老後のためにい生きるのか、人生のネガティブにフォーカスし嫌々生きるのか。自分の人生を変容できる勇気、力、選択権が自分にある事を知り、この人生を"生きる"のか。


今、私たちがこの地球にいる事には必ず意味がある。今ここに、地球にいてほしいと誰かが、何か大きな力が強く思って、愛してくれてるから、呼吸ができるんだと思います。人生、人それぞれ状況やチャレンジは様々だけど、この人生は一度きりなので、私たちに今呼吸をさせてくれている、大きな愛に包まれながらLIFE、与えられた生命を祝う様に生きたい。LOVE LIVE LIFE Represent 100%


エンパワリングでインスパイアリングなチベット密教の僧侶、ペマ・チョドロンの本から、私訳してみました。



"虎から逃げている女性の話。走って走って虎から逃げてるが虎は追いついてくる。崖の隅まで追いつかれ、少し下に降り、崖から生えてる木の枝にしがみついたが、下を見るとそこにも虎がいる。今度は掴まっている枝を見るとねずみが枝をかみちぎっている。そこで前を見ると美味しそうな野苺が草の中から生えていた。彼女は上を見上げ、下を見、ねずみを見た。そして目の前の苺を摘み、口に入れ、心ゆくまで味わった。上にも虎、下にも虎。生命と死において、この状況は私たちが常に置かれている状況にすぎない。瞬間瞬間はただありのままに存在するだけだ。私たちにはこの瞬間しか、ないかもしれない。苺を食べる事ができるのは、この瞬間が最初で最後かもしれないからだ。私たちは落ち込むか、人生の瞬間瞬間の大切さを噛み締めながら生きる事ができる。"


“There is a story of a woman running away from tigers. She runs and runs and the tigers are getting closer and closer. When she comes to the edge of a cliff, she sees some vines there, so she climbs down and holds on to the vines. Looking down, she sees that there are tigers below her as well. She then notices that a mouse is gnawing away at the vine to which she is clinging. She also sees a beautiful little bunch of strawberries close to her, growing out of a clump of grass. She looks up and she looks down. She looks at the mouse. Then she just takes a strawberry, puts it in her mouth, and enjoys it thoroughly. Tigers above, tigers below. This is actually the predicament that we are always in, in terms of our birth and death. Each moment is just what it is. It might be the only moment of our life; it might be the only strawberry we’ll ever eat. We could get depressed about it, or we could finally appreciate it and delight in the preciousness of every single moment of our life.”

 Pema Chodron The Wisdom of No Escape How to Love Yourself and Your World

訳:OMkari



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