2009年11月27日金曜日

心の避難所 ~ ヨガと言う大きな樹の下に







あるヨガティーチャーから聞いたAmmaのお話です。

サンフランシスコでのアンマのダルシャン:アンマから抱擁を受けるために何百、何千と言う参加者が何時間も並び、行列ができていました。


その行列に、酒に酔い、強烈な異臭を漂わせた汚いホームレスが何時間も並んでいた人たち、おかまいなしに割って入り、アンマに近づいていきました。前に並んでいた人達や周りの人たちは皆、その汚い非常識なホームレスを非難し始めました。

アンマはそのホームレスが会場にいる誰よりも温情、温かい抱擁が必要だった事をすぐに理解したのでしょう。アンマは非難する所か、その温かい手をホームレスに差し伸べ、誰よりも長くそのホームレスを抱きしめました。


全ての者に温情を感じ、無条件の愛と救いを差し伸べる女神は保護を求める者へ例外なく避難所を与えます。

古くから伝わるヨガの聖典には大きなヨガの樹の下に避難所を求める者は皆、保護を受ける事ができると伝えられています。

常識がある人だけ、お金持ちの人だけが保護を受けれて、お金の無い人や精神的に不安定な人は保護を受けれない、などと言った事はなく、その大きなヨガの樹は温情に溢れ、全ての存在を受け入れ避難所を与えます。そしてそのヨガの樹の下に集まった者は皆、ファミリー、One big Tribe. 言葉や文化や肌の色を通り越し、人々をつなぎ、苦しみから解放してくれるパワフルなプラクティス。

世界の大きなヨガコミュニティーでヨガをプラクティスしていて、一番感動的なのはヨガと言う大きな樹の下に様々な人たちが保護を受けに来て、その樹の下に集まった者は皆、大きなファミリーになること。


不安定な時代を生きる我々現代人にとって、他人と分離する方向には向かっていても、この様な安全な避難所、コミュニティーはめったにないのが現状です。ヨガアサナ、ポーズの練習よりも、何よりもこれが現代ヨガコミュニティーの一番素晴らしい所だと思います。

特にヨガティーチャーとして、ヨガセンターの運営者として、ヨガの樹の下に避難所を求める者として、日々のヨガプラクティスが心の避難所に少しでもなればと思っています。

スピリチュアルな道を志す者が陥りがちな闇の一つにスピリチュアルな傲慢さ (spiritual arrogance) と言うものがあります。"私の気づきの方があなたの気づきよりも深い" と言った観念です。ヨガの本来の目的とは相反する道です。


ヨガの目的や(サンスクリット語で sankalpa) 温情 (maitri) compassion を見失う事なく、全ての人にヨガがアクセスできるように、常にその心を忘れない様に、ヨガスポットではみんなウェルカムです。

歴史上人類が繰り返してきた過ち、戦争などで人々を分離、"separate" してきた時代から、人類の "Oneness" に価値観が変化する時代へと向かっています。

この様な人は歓迎して、あの様な人は歓迎しない、ヨガスポットは否定から始まるヨガセンターではありません。常にジェントルなハートでみんなウェルカムです。ONE LOVE


ヨガの樹の下に避難所を求める者は例外なく皆保護され、心の避難所を得る事が可能です。









ヨガスポットでは
ステージもない
ドラマもない
セレブインストラクターもいない
ヨガウエアーのファッシヨンショーもない
競争もない、競い合いもない、
エゴもない、ジャッジメントもない
正しい答えもない
あるのはありのままの自分と向き合える安全なスペースと時間
お母さん、お父さん、おじいちゃん、おばあちゃん、OL、サラリーマン、
お金のない人ある人、アーティスト、フリーター、
強い人、弱い人、何かを探し求めている人、
ヨガは万人のためのもの、この深い呼吸、湧き出る汗、開いていく心、
輝くエネルギー、このパワーはみんなのためのもの!



ONE LOVE


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